お近くにお越しの際は是非足をお運びください!植生調査を通じ、人と自然の関係を探る試み「温育」は、EARTHSCAPEが行うMHCPの一環としての活動です。
Beppu Art Month 2011Exhibition Program "Earthscape Open Lab"
温育
温育
November 1 - December 4th, 2011
at Earthscape Lab./Kiyoshima Apart#1 2-27 Suehirochou Beppu city, Oita
大分県別府市末広町2-27清島アパート1号室
大分県別府市末広町2-27清島アパート1号室
人類とそれを取り巻く環境は多くの矛盾を抱え、その基礎が揺らいでいます。地球の未来を考える上で、身の回りの自然環境と地域社会の双方の特質に関する深い理解が必要です。Earthscapeは、2010年から別府の古い木造アパートの一室を借り、Earthscape Labとして、2.7×2.7mの場所そのものの成り立ちや歴史、植生の研究を通じて、人と環境の在り方を研究しています。身のまわりの環境への理解を深める事は、地球規模の環境問題への出発点です。別府はいつの頃からこうしたランドスケープになったのか?その裏に隠された秘密を知れば、自然環境との付き合い方が見つけられるかも知れません。
Earthscape Labでは発掘による地質調査、出土品の研究や動植物の環境適合性の実験などを通じて、人間の想像力の向上に役立つ(かもしれない)研究を行なっています。アートマンスの期間中に限り、Earthscape Open Labとして、そのヴェールに包まれたEarthscapeの研究開発の現場を、特別に一般公開します。
”温育”
源泉数日本一の別府。地元に住んで毎日温泉に浸かる人々は”湯が全て違う”と言います。日本最多の源泉を採取し、その温泉水で別府に自生する植物を育てる。別府市内各地から集めてきた植物をその土地から湧き出る温泉水で育て環境適合性を見る実験。
「”温育”に辿り着いたそもそものきっかけは結構感覚的なもので、僕は、別府の植物がなんだかたくましい気がすると前から思っていました。それには別府の温泉地という地質の力、あるいは温泉独特の水の成分による力があるのではないかと何となく考えていた。そして、この場所と生物と人とを研究する事で「この先の未来」を研究することが出来るのではないかと考えたのが今回のこのインスタレーションに至った発端です。
この清島アパートの一室、言ってみれば別府のまちから2.7×2.7mに区切られた狭いエリアの中で、コドラート法のように生態系や歴史を調査し尽くす。自分たちの住んでいる町"別府"がどういう時間を過ごしてきたかを研究する事で、未来のありかた、この先の人と自然と街のより良い関係性が分かるかもしれない。
2.7×2.7mの空間で、土地を紐解き人と自然と街のありかたを調査研究する、というのが清島アパートに構えたEarthscape Labの活動コンセプトです。2010年のBeppu Art Monthでは「別府解体」という2.7×2.7mの場所そのものの成り立ちや歴史を紐解く発掘調査を行いその成果をインスタレーションとして発表。Beppu Art Month2011では植生調査の経緯そのものを見せるインスタレーションをしています。
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